認定NPO法人 自立生活サポートセンター・もやい

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もやいブログ

2024.12.11

お知らせおもやいオンライン広報・啓発事業

一人でも多くの方が暖かく年を越せるために(ご寄附のお願い)

 今年は夏が長く、暑い日が続きましたが、12月に入り、一気に気温も下がってまいりました。
1年があっという間に感じます。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 〈もやい〉はコロナ禍以降、みなさまのご支援もあり、
毎週土曜日の都庁下での食料品配布と相談会の活動、オンラインでの相談ツールであるCOM-PASS、
アパート型シェルター事業、住まい結び事業の再開、サロンの再開、もやい畑、
クラウドファンディングを実施した「葬送」プロジェクトなど、さまざまな事業をおこなってきました。

 新たに始めた事業もあれば、一度停止したものを再開したものなどありますが、
いずれも、コロナ禍、そして、コロナ禍以降の現場のニーズに応える形で取り組みを展開しています。

 〈もやい〉自体も、コロナ禍前に比べて事業規模は2倍ほどに拡大し、
日々、さまざまな活動のなかで、一人ひとりの方の支援に奔走しております。

 特に、このところは、物価高等の影響もあり、厳しい暮らし向きの方が急増しています。
毎週土曜日の新宿都庁下での食料品配布と相談会の活動に、10月26日には810人の方が訪れました。
これは、過去最多の人数であり、こういった類似の支援活動のなかでは
全国でも最も規模の大きな活動となっています。

 リーマンショック後の年末年始におこなわれた支援活動である
「年越し派遣村」に訪れた方が約500人と言われていますので、
その1.5倍をこえる人数が毎週支援を求めて来られていることになります。
相談件数、食料品配布数など、いずれも、私たちが経験したことがないステージに入ってきており、
手探りで、模索しながらの活動となっています。

 そして、この状態がゴール、一山越えた、というわけではなく、むしろ、当面続いていく、
もしくは、より悪化していく可能性もあるのではないかと考えています。

 日本社会の経済状況、政策動向、物価水準等を鑑みても、
こういった支援現場の状況がすぐさま好転していく、とは考えにくい状況です。

 政府も物価高対策など、政策を検討していると報じられていますが、
一人ひとりに支援が届くのにはいつもタイムラグがあり、
その支援自体も十分なものとは言えないことを繰り返してきました。

 〈もやい〉でも折に触れてさまざまな発信や提言をおこなっていますが、
その声が十分に届けられているとは言えません。
私たちの力不足もありますが、現場の「声」が政策に活かされるため
にはどのようなアプローチをおこなっていくべきか、こちらも模索の日々です。

 不透明な経済状況、政治情勢が続きますが、現場の活動をとめるわけにはいきません。
今年もあっという間に年末年始が近づいてまいりました。

 年末年始は、一般的に、生活にお困りの方が増加してしまう、と言われています。
日雇いや時給など、不安定な働き方の仕事が減ったり、暖房代等の負担が増えたりと、
家計が厳しくなりやすい時期と言われます。

 今年の年末年始も、〈もやい〉では、ささやかではありますが、
支援活動をおこなっていきます。

 私たちができることは小さなことかもしれません。
また、支援できる範囲もまだまだ限られています。
しかし、一人ひとりの暖かな年越しのために、
この年末年始もできることをしていきたいと考えています。

 年末年始の活動はもちろんですが、年明け以降も、私たちは活動を続けていきます。

 毎回のお願いで恐縮ですが、ご寄附のお願いをさせてください。
〈もやい〉は、10月10日付で、認定NPO法人の「認定」が無事に更新されました。
ご寄附(相続財産・遺贈寄附含む)は税額控除の対象となります。

引き続きの、ご支援、ご協力を、なにとぞ、よろしくお願いいたします。

もやい理事長 大西連

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