認定NPO法人 自立生活サポートセンター・もやい

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もやいブログ

2023.12.20

お知らせ広報・啓発事業おもやいオンライン

年末年始のご寄附のお願い

一人でも多くの方があたたかく年を越せるために

 2023年もあと1か月を切り、年の瀬に向けた準備もせわしなくなっている時節柄かと思います。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 〈もやい〉は、年末年始も一人でも多くの方があたたかく年を越せるために、緊急的な支援をおこないます。具体的には、新宿都庁下での食料品配布と相談会の活動、チャット相談&駆け付け支援を実施する予定です。

 年末年始は、日雇いなどの仕事がなくなったり、役所が「閉庁」し、公的な支援が利用できず、生活に困りやすい時期と言われています。しんどい状況におかれている方はたくさんおり、こうした方々に支援を届けるべく〈もやい〉は年末年始も支援をおこないます。

2023年をふりかえって

 2023年は〈もやい〉には新たなスタッフも参画し、事業にも多くの変化があった年でした。

 生活相談支援事業では、毎週土曜日の新宿都庁下での食料品配布と相談会の活動はさらなる規模の拡大を見せています。2022年の年末には600人程でしたが、2023年中には最大で749人(5月末)に増加しました。6月以降は600人を割ることもありましたが、10月以降はまた700人超えが当たり前になりつつあります。「高止まり」から「さらなる増加」に向かっている、と言えるでしょう。

 背景には、物価高の影響があります。最低賃金等は少しずつ上がり、雇用環境も好転しているとも言われますが、食料品、生活必需品の価格・燃料代等の高騰など、多くの家庭の家計にダメージを与えています。低所得、低収入の方にとって、生活基盤を脅かす深刻なリスクです。政府は物価高騰の緊急経済対策を検討中ですが、政策が決定し各家庭に支援が届くまでには、短くても数週間、長ければ数か月はかかります。私自身、コロナ禍で、総理や大臣等に、公的支援の拡充の提言を実施しましたが、なかなか実現に至っていません。引き続き、積極的に発信、提言をおこないます。

 入居支援事業では、入院や療養施設へ転居される方のお部屋の引き払い、亡くなられた方のお部屋の整理など、例年よりも対応件数が多かったと思います。コロナ禍での「孤独・孤立」の影響を感じます。

 交流事業では、コロナ禍で休止していたサロンを毎月1回の実施に復活し、「交流型パントリー」の試行的実施など、取り組みを拡大しています。しかし、コロナ禍の期間に失われた「つながり」を回復させる作業には大きなエネルギーが必要だと実感させられています。

 広報啓発事業では、7年ぶりにホームページのリニューアルをしました。より相談しやすいような導線にし、わかりやすく支援情報を提供できるように改良を続けていきます。様々な現場の工夫、改良を繰り返し、一人でも多くの方に支援を届けるべく、〈もやい〉一丸となって取り組んでいるところです。

参与として

 個人の動きとしても、内閣官房孤独・孤立対策担当室の政策参与として、2年半が経ちました。5月には「孤独・孤立対策推進法」が成立し、少しずつ政策としての「孤独・孤立対策」も始まっています。法の施行は2024年4月。所管も内閣官房から内閣府に移ります。私の去就は未定ですが、必要な支援や施策を求めて発信、提言を継続することは変わりません。

みなさまへのお願い

 この年末年始、そして2024年も多くの方に支援を届けるべく、また、公的支援の拡充や社会保障の充実を求めて、〈もやい〉は、精一杯活動をおこなっていきます。

 〈もやい〉の活動は寄附者の方に支えられています。毎回のお願いで恐縮ですが、ご寄附のお願いをさせてください。ご支援、ご協力をお願いいたします。(大西)

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