認定NPO法人 自立生活サポートセンター・もやい

メニュー閉じる
閉じる

もやいブログ

2023.12.16

お知らせおもやいオンライン広報・啓発事業

初めての交流型フードパントリーの施行

●交流型フードパントリー当日のもやい事務所の様子

 8月26日(土)、9月30日(土)の2回にわたりもやい交流型フードパントリーを実施しました。1回目は11組、2回目は12組、〈もやい〉の所在地・山吹町の近隣にお住まいの方々が参加されました。

 山吹町の地域に根ざした活動で、今回は子育て世帯、単身女性を対象とするものでした。〈もやい〉の新しい挑戦です。新宿区社会福祉協議会、文京区の子ども宅食プロジェクトとの連携で参加者を募りました。

 コロナ禍で新宿の都庁下の相談会には数百人の行列ができ、そのなかには、子ども連れの方や若い女性などこれまでは見かけることのなかった人たちの姿を見るようになりました。都庁下には来ないけれども困っている世帯は多いことが想像されます。〈もやい〉でつながることのなかった方々にも来やすい場所をつくること、きめ細かい対応をする必要があることが感じられました。

 また、都庁下で配布する食品は数百単位で扱っています。他団体と融通し合うなど工夫しているのですが、どうしても配り切れない食品が出ることがあります。食品を有効に利用するために、小さい単位で配布する場所があったらよいなとも思っていました。これらをきっかけに、〈もやい〉の近隣に住む方々を対象としたフードパントリーを始めることとしたのです。

〈もやい〉らしいフードパントリーにしたい

 フードパントリーから期待されることとして、地域からの声をもとにした政策提言ができるということがあります。仕事をしながら、子どもを育て、家事をする人たちです。生活者の立場から感じることがあるはずです。

 〈もやい〉でフードパントリーをするならば、〈もやい〉らしいものにしたい、セットした食品を渡すだけにはしたくありません。「交流型」としたのは、地域には〈もやい〉という相談できる場所があることを知ってほしい、安心できる居場所としてほしいということからです。

 家族の人数、年齢もそれぞれ、料理をする、しない、好みもあるので自主性を尊重するということから買い物かごに自分で選んで入れてもらう形にしました。

●お配りした食品の一部

当日は活気ある雰囲気に

 8月のパントリー当日は直前に大雨が降り、どうなるのかと心配しましたが、申込者全員が参加されました。会場に入ると、パルシステムさんからご提供いただいた新鮮な野菜、果物がまず目に入ります。お米のほか、テーブルの上には缶詰、ジュース、アルファ米、レトルト食品、お菓子、そのほか化粧品等多くの品目があります。買い物かごを渡されると、ワクワクしたお買い物気分が広がります。ボランティアと話しながら、品物を選びます。「お買い物」が済んだら、飲み物とお菓子でリラックス。ボランティアとの会話がはずみます。中には、話し始めたら止まらない人も。

 赤ちゃんから中学生の子どもも参加し、〈もやい〉が活気ある雰囲気に包まれました。相談の枠組みにとらわれない雑談の中から、子どものクラブ活動のこと、習い事のこと、進学のこと、お住まいの状況、ダブルワークの忙しさなど、生活の様子が見えました。

 パントリーは良いスタートを切れたと思っています。これからも継続していきます。今年度中は、あと2回開催する予定です。(澤田)

最新の記事を読む

一覧を見る