2021年5月にオープンしたオンライン支援ツールCOMPASSの
トップページ(ランディングページ)をリニューアルいたしました。
ページはこちら:https://top.com-pass.site/
こちらのページからCOMPASSで提供する以下の3つのサービス
(生活保護申請書作成システム(PASS)、支援検索ナビ、オンラインチャットサービス)を
すぐに利用していただくことができます。
COMPASSカード
また、このトップページにアクセスできるQRコードを掲載した名刺サイズのカードを作成いたしました。
より多くの方に手に取っていただくために、今後、コミュニティ・カフェなどの居場所事業を
展開している団体などに配布する予定です。
もし読者の中で、ご自分の所属している団体・機関等でトップページのリンクを貼りたい、
広報用のカードを置きたい、などのご希望がありましたら、〈もやい〉の結城までご連絡ください。
ソーシャルワークにおけるデジタル技術の活用に向けて
COMPASSプロジェクトは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、
生活にお困りの方へインターネット上で支援を提供する仕組みを作る試みとしてスタートしました。
他方で、国もこの間、行政手続きのデジタル化を進めてきました。
その一環として、厚生労働省の2022年度社会福祉推進事業
「ソーシャルワーク実践におけるデジタル技術の活用促進に関する調査研究事業」が
公益社団法人日本社会福祉士会によって実施されました。
〈もやい〉はこの事業のヒアリング対象として選定され、
デジタル技術の導入理由や課題と成果などについてお話しました。
近々、報告書が公開される予定ですので、ぜひご覧ください。
COMPASSについてはまだまだ暗中模索の状態ではありますが、
とくにPASSについては年間で約150名の方が生活保護の申請書を作成するなど、
一定の成果を収めています(この数字は〈もやい〉の年間の申請同行件数に匹敵します)。
しかしながら、民間の団体が提供するシステムにニーズがあるということは
裏を返せば公的機関によるニーズの充足が不十分であるということを意味しています。
本来であれば、わざわざ民間団体のサービスで申請書を作らなくとも、オンラインで申請できたり、
窓口に行けば誰でも申請できる状態となっていなければおかしいのです。
従来から問題視されている水際作戦をなくしていくとともに、
公的機関こそがオンラインでも生活保護制度等の申請を受け付けられる体制を整え、
制度の利用者にとってのハードルを下げる必要があると思います。
デジタル技術の導入というと、運用する側にとっての効率化という観点が表に出てしまいがちですが、
そうではなく利用者にとっての利益になるようなデジタル技術の推進に資することができるよう、
今後とも私たちにできることをしていきたいと思います。(結城)