年末のご寄附についてのご報告
12月は、1年のなかでは突出してご寄附の多い月です。2021年12月着金分の寄附金額の合計は約2,240万円(サポーター会費含む)で、過去最高の金額を記録した昨年とほぼ同様の金額となりました。また、12月の寄附の件数は1,548件でした。中には、今回が初めての寄附という方も多く見受けられ、〈もやい〉の活動や貧困問題への関心が広がっていることを感じています。
みなさまのご寄附には、コロナ禍のなかで広がる貧困に心を痛めたり、公的支援が十分に行き届いていないことに憤ったり、ご自身の将来の生活に不安を感じたり、そういったお一人お一人の切実な思いがこもっていると思います。私たちはその思いを受け止めながら、これからもこの厳しい社会状況に立ち向かっていきたいと思います。
領収書を発送いたしました
1月26日、ご寄附をくださったみなさまに領収書(寄附金受領証明書)をいっせいに発送いたしました。お送りしたのは、2021年1月〜12月の間に〈もやい〉に着金があったご寄附についてで、例年の2倍以上となった昨年をさらに上回る、約4,000通を送付いたしました。多くのみなさまからの心温まるご支援にスタッフ一同心より感謝いたします。
領収書の発送作業は、たくさんのボランティアにお手伝いいただきました。また、たくさんの切手をご寄附いただいておりましたので、昨年同様、送料はすべてご寄附いただいた切手で賄うことができました。
※寄附のお支払方法によっては、お振込みされた日から〈もやい〉への着金までにタイムラグが生じることがあります。たとえばクレジットカードについては、お申込みいただいてから入金日までに時間差が生じるため、2021年12月にお申込みをいただいたクレジットカードの入金は2022年1月となります。2022年着金分については2023年1月下旬に領収書を発送する予定です。詳しくは、お電話やメールにてお問い合わせください。
活動のなかでの寄附の活用について
〈もやい〉の運営資金は、その8割以上が個人のみなさまからのご寄附です。他には、助成金、事業収益などがあり、それらによって日々の活動を回しています。
支出を見ると、スタッフ人件費や事務所維持のためにかかる家賃や光熱費などについてはコロナ前と後でほぼ変化はありませんが、コロナ以降は、相談件数の増加や、より手厚い支援のニーズに対応するため、個別のケースへの直接的な支援(一時的な生活費や宿泊費、役所までの交通費の支給など)にかかる費用が増えています。また、土曜日の相談会に必要な物資の運搬費なども支出に加わりました。2020年度からの寄附金額の増加がなかったなら
ば、必要なことに必要な費用をかけることが十分にはできなかったかもしれません。
さらに、相談会における食料配布の規模の拡大により、必要な数の食料の確保に毎週頭を悩ませています。ですが、これまでのところ何とか食料を確保できているのは、複数の企業や団体、個人の方からの食料のご寄附があるからです。食料のご寄附については上記の寄附金額のように金額には表れませんが、毎週の食料配布も実は食料寄附というかたちのご支援で成り立っています。
ご案内
個人での食料のご寄附をご検討中の方は、ぜひこちらの「ほしいものリスト」もご活用ください。たとえば、2020年度以降このリスト経由で、数十名の方より、合計3,500缶以上の缶詰をお送りいただき、土曜日の相談会にてお配りすることができました。(加藤)
※参考:2020年度年次報告書
2021年9月の20周年記念イベントにあわせて作成した、〈もやい〉の2020年度年次報告書をホームページに公開しています。