〈もやい〉では2014年度から毎年「これだけは知っておきたい!貧困問題基礎講座」を開催しております。2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて残念ながら中止となりましたが、今年度はオンライン配信という形で開催する運びとなりました。
今年は〈もやい〉だけでなく、労働、外国人の生活困窮、自殺対策、予期せぬ妊娠の分野で精力的に活動をされている団体からゲスト講師をお招きして、レクチャーをしていただく予定となっております。これらの分野は、いずれもコロナ禍との関連も深く、またしばしば貧困と密接に結びついています。コロナ禍の社会問題を異なる切り口から多面的に学び、行動につなげていくための講座となっております。
日時
本講座は全6回の配信講座となっております。
第1回から第5回まではオンデマンド配信となっており、第6回目のディスカッション(参加自由)についてはライブでの配信となります。
10月22日:第1回 日本の貧困問題・生活困窮者支援(もやい 大西連)
10月29日:第2回 非正規労働者と貧困問題[仮](首都圏青年ユニオン 原田仁希さん)
11月5日:第3回 外国人と貧困問題[仮](移住連 稲葉奈々子さん)
11月12日:第4回 自殺対策と貧困問題[仮](ライフリンク 根岸親さん)
11月19日:第5回 予期せぬ妊娠と貧困問題[仮](ピッコラーレ 中島かおりさん)
11月26日:第6回 ディスカッション(もやい 大西連ほか)
※ なお、ディスカッションでは各回の内容を踏まえて、より理解を深めたい点、今後の具体的なアクションについてグループ討議をし、参加者同士および参加者と主催者側の交流を図る場とすることを予定しております。
講師プロフィール
原田仁希さん
首都圏青年ユニオン執行委員長。1989年生まれ。一橋大学卒。3.11以降、反原発運動への参加をきっかけに社会運動を始める。現在は、個人加盟型の労働組合「首都圏青年ユニオン」の委員長として活動している。主に、若者や非正規労働者の労働問題に取り組む。
稲葉奈々子さん
社会学者、上智大学教員。野宿者や非正規滞在外国人などマイノリティの承認と再分配をめぐる社会運動をグローバリゼーションの観点から研究。移住者と連帯する全国ネットワーク運営委員・反貧困ネットワーク理事として、外国人の貧困問題の現場でも活動している。おもな著作に、「都営霞ヶ丘アパート取り壊しと東京都のエイジズム」『世界』(897号)、「新型コロナウイルス感染拡大と非正規移民の子どもの社会的排除」『現代思想』(2021年4月号)など。
根岸親さん
NPO法人自殺対策支援センター ライフリンク副代表。8歳の時に父を自殺で亡くす。大学在学中、阪神大震災遺児や自死遺児などの支援活動に関わる。ライフリンクでは自殺実態調査や足立区の自殺対策都市型モデル構築、改正自殺対策基本法後の自治体での地域自殺対策計画策定やモデル構築等に参画。自殺念慮を抱えた住民への伴走型の相談支援事業、SNSを用いた自殺相談に携わる。コロナ禍の社会的影響等による自殺リスクの高まり、相談ニーズの増加に対して2021年2月に立ち上げた「#いのちSOS」緊急プロジェクトの現場の実務責任者として活動。
中島かおりさん
特定非営利活動法人ピッコラーレ 代表理事。第2子の出産をきっかけに助産師を目指し、その後病院や助産院で助産師として働く。妊娠から出産、子育てを継続的に伴走する助産師でありたいと地域で活動する傍ら、特定非営利活動法人ピッコラーレ(旧:一般社団法人にんしん SOS 東京)の運営に代表として携わる。 著書に『漂流女子』朝日新聞出版(2017年)がある。内閣府「性暴力に関するSNS相談マニュアル作成に係る検討会」委員。
大西連
認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事長。
1987年東京生まれ。新宿での炊き出し・夜回りなどのホームレス支援活動から始まり、主に生活困窮された方への相談支援に携わる。
2014年より現職。ほかに、新宿ごはんプラス共同代表、自殺予防の活動をおこなう社会福祉法人日本いのちの電話理事など。政府のSDGs推進円卓会議構成員、2021年6月よりは内閣官房孤独・孤立対策室政策参与も務める。著書に『すぐそばにある「貧困」』(2015年ポプラ社)など。
受講料
一般参加:5,000円
学生・生活にお困りの方(自己申告):2,500円
※ なお、受講料の領収書につきましては、各お支払い窓口にて発行されるため、〈もやい〉から発行することはいたしません。したがって、認定NPO法人への寄附金として税額控除を受けることはできませんので、あらかじめご了承ください。
お申込み方法・定員
こちらの講座の参加申込は締め切らせていただきました。