認定NPO法人 自立生活サポートセンター・もやい

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もやいブログ

2020.12.19

お知らせ生活相談・支援事業おもやいオンライン

〈もやい〉生活相談活動報告(2020年4月~10月)

私たちNPO法人もやいは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2020年4月より生活相談事業の体制強化を行ってきました。具体的には、それまで週1度事務所で行っていた面談相談に加えて、土曜日に都庁前で新宿ごはんプラスと食料の配布及び相談会を開催してきました。現在は週2回の面談相談および電話相談、週1回の食料配布を行っています。また、相談に訪れた方の中で緊急の支援が必要な場合には宿泊費、交通費等の支援も行っています。以下では、4月から10月までの相談実績を報告いたします。

 相談件数等

 月別面談件数(火曜+土曜)

以下のグラフは月別の火曜と土曜の面談件数の合計の推移です。これは相談の受付件数を集計したもので、同一人物が複数回相談に来られた場合もそれぞれ1件としてカウントしています。

これをみると、6月に一度ピークを迎え、7月に一旦減少したものの、その後増加傾向にあるのが見て取れます。10月までの総数は492件となっています。7月に一度減少したのは、おそらく緊急事態宣言が解除されたことにより経済活動が再び活発になったためと思われます。ただし、その後件数は徐々に増加しており、年末に向けてもさらに増えて行くことが予想されます。後述するようにコロナ禍の影響は長期にわたるもので、緊急事態宣言が解除されたからといって生活困窮の問題が改善されているとは言い難いのが実情です。

なお、年齢や相談時の居所の状態など詳しい状況については現在集計中のため、追って報告いたします。

生活相談に訪れた方のなかで、緊急性がある場合には宿泊費等の支援を行っています。実際にお渡ししたケースとしては、たとえば週明けに生活保護制度等の利用申請を考えている方で、土日を過ごす住まいもお金もないという場合や、都の宿泊事業などを利用しているものの、生活支援がなく困窮しているという場合などがあります。

 月別電話相談件数

次のグラフは月別の電話相談件数(火曜+金曜)の推移です。これについてはやや早めに下降をはじめ、やはり7月に最も少なくなってから再度増加しています。10月までの総件数は1824件となっています。

面談との大きな違いは、遠隔地からのご相談をお伺いしている点で、北海道から沖縄にいたるまで各地からご相談の電話を受けています。

 食料配布実績

次のグラフは土曜日の都庁前での食料配布活動の実績です。1回ごとの数が大きく、月ごとに回数が異なるので、月別の平均で出しています。グラフ中の数字は各月で1回ごとに何人に、あるいはいくつ配ったのかを意味しています。10月までの総数は、実人員ベースで4722人、配布数で5590となっています。「実人員」というのは各回の実人員の総計です。したがって、同じ人が別の回に訪れた場合、それぞれ「1人」として集計されます。

こちらの傾向も相談と似たパターンを示していますが、変動の幅はさほど大きくありません。食料配布は基本的には一時的な緊急支援という性格を持っていますが、毎週そこで互いに顔を合わせる中で、相談につながる方もいます。また、土曜日の相談から火曜日の相談会につながるケースも多くあります。なお、土曜日は生活相談に加えて、医療相談、法律相談、労働相談もお受けしています。

 

長期化するコロナ禍

上述のように、7月に一度相談件数が減少したものの、その後増加傾向にあります。多様な相談が寄せられているため、一概には言えませんが、6月までの相談が仕事の減少等で急激に困窮した方が相談に訪れていた方が多かったと思われます。一方、最近では仕事がなくなっても貯金や失業給付を利用していたり、住居確保給付金などの支援制度を活用していたものの、それだけでは生活再建ができず困窮してしまったという方が相談に来ています。

コロナ禍の経済や人びとの生活への影響は長期化しています。厚生労働省は住居確保給付金の支給期間の延長、生活福祉資金貸付の特例措置の受付延長を決定していますが、こうした制度を利用しても生活の維持や再建がままならなくなってきた人から困窮していくとみられます。もやいは引き続き、相談支援に取り組んでまいりますが、コロナ禍が長期化していくなかで、単に支援制度を延長するだけではなく、国の責任による積極的な支援が必要です。

厚労省要望:新型コロナウイルスの影響を受けての生活困窮者等への支援施策についての要望2020.11.20

 

年末年始に向けて、応援のお願い

コロナ禍が長期化し、困窮される方がじわじわと増えてきています。そして年末年始は例年、日雇いや派遣の仕事が減少し生活に困る方が増える時期でもあります。もやいでは、年末年始にも以下の通り、相談会に加えて、フォームを利用したオンライン上の相談を開催する予定です。

できるかぎり多くの方に支援を届けるため、多くの方の応援が必要です。もやいでは年末年始の相談活動のためのクラウドファンディングを行っております。こちらを通して私たちの活動を支えていただければ幸いです。

【住まいや収入を失った人を支えたい!年末年始の緊急支援プロジェクト】クラウドファンディングはじめました!2020.12.1

 

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