今年度ランタンベアラをお休みします。
今年度ランタンベアラをお休みします
2014年から月2回、主に若者向けの居場所として開催を続けていた「ランタンベラこもれび」ですが、今年度はいったんお休みさせていただくこととなりました。
前身である「Drop-inこもれび」のスタートが2007年。そこから「来てくださる方がゆっくり過ごせる場所」として、皆でご飯を食べたりゲームなどをしたりして過ごしていただいた場所でした。今回の休止は、より良い「若者向けの居場所」を今後考えていくためのものです。
個人的な話
少々、個人的な思い出を話すことを許して貰えれば。なんといってもここ(前身のDrop-inこもれび)は、自分が2012年頃に〈もやい〉に関わり始めた頃、一番最初に関わりを強めたコミュニティでした。当時はまだ移転する前の「こもれび荘」での開催だったので、畳敷きの床でずっと寝ているなど、さらに緩い開催模様でした。開会から閉会間際までずっと寝ていたなど、今ではいい思い出です。
この場所をきっかけに出会って、今でも親しくさせていただいる方がいるなど、個人的にとても思い入れのある場所でした。
「若者」をとりまく変化
ただ近年、この場のあり方と、実際に来てくださる方や関わりたいと思って下さる方の間にギャップを感じることが多くなりました。
もともと「ランタンベラこもれび(Drop-inこもれび)」は、2008年の年越し派遣村の前後に急増した20代で路上状態や生活困窮状態の方を包摂することが、当初目的とされていました。実際に20代~30代で生活保護を受けている方も多かったという印象です。
しかし、そこから10年。良きにつけ悪しきにつけ、長期的な安定からほど遠い「働き方」は広まりました。逆をいえば、「(不安定な)仕事」ならば、見つけることが容易となりました。現に、「ランタンベアラ」に現状来られていた方や、〈もやい〉へご相談されている比較的若い方の多くは就労されており、その困難の根には労働問題があります。
このように不安定な就労されているという状況で、日曜の昼間に「居場所」という形で集まるということが難しくなったという現状もあります。
一方で、当初「若者向け」と名乗っていたこの場所も、関わってくださっている方が30代後半~40代にさしかかり、単純な居場所提供以上のニーズも聞こえてくるようになりました。
福祉制度を利用しながら生活される方も、制度を利用しつつも社会へのチャンネルを開き続けることを求めて試行錯誤されている事も聞き及んでいます。
中長期の中であり方を考える
現在〈もやい〉は、団体のあり方を考える「中長期計画」策定を進めています。その一環として、一度お休みさせていただき、現状のニーズに合ったより良い支援をする形を模索していければと考えた次第です。
もし興味や関心がある方がおられましたら、一緒に考えていきましょう
(担当:佐々木)