「おもやいオンライン」スタートします
もやい理事長の大西連です。このたび、もやいの情報発信として「おもやいオンライン」をスタートします!
もともと「おもやい通信」という寄附者や我々が連帯保証人等をお引き受けしている人を対象に、三ヶ月に一度活動の報告と情報発信として紙媒体で発行していました。
これまでもそこで掲載された記事はもやいウェブサイト上に適時アップしていましたが、このたびそれと平行してウェブサイト上での発信をより積極的におこなっていく器として、「おもやいオンライン」という形を立ち上げました。
貧困問題は可視化されたが……
近年、貧困問題への報道は「もやい」の設立当初(2000年代)に比べ、格段に増加をし、それこそ、貧困関連の報道をテレビ新聞雑誌ウェブ等で見ない日はありません。
ホームレス問題・ワーキングプア・ネットカフェ難民・派遣切り・年越し派遣村・脱法ハウス・女性の貧困・子どもの貧困・ブラック企業・下流老人など、貧困はさまざまな形で可視化をされ、支援団体をはじめ様々な施策等も少しずつですが整備される機運も高まっています。
「貧困」が一般化したものの……
こういったさまざまな貧困を取り巻く諸課題が、クローズアップされたことは、ポジティブなことだと思います。
しかし、メディア等での報道やウェブでの言説、またSNS上でのやりとりなどを見ると、まあざっくり言うと、事実誤認にもとづく記事や、特定の事例を過度にフォーカスしたような報道など、コンテンツとして「消費」されているような印象を持ちます。
たとえば、生活保護と検索エンジンで検索すると、広告記事やあやまった情報を掲載している記事・サイト、事実誤認に基づくバッシング記事などが上位に掲載されます。
メディア等での露出は増えたものの、玉石混合というか、そういったなかで、統計データや法律・事実に基づく記事・情報の必要性を日々感じています。
確かな情報の発信をしていきます!
ひとつのNPOができることは限られています。しかし、これまでも、「生活保護活用ガイド」や「貧困問題レクチャーマニュアル」の作成など、もやいとしても発信をしてきました。しかし、これだけでは足りない!
もっと、もやいも確かな情報を丁寧に発していこう! そのような思いが、今回の形に繋がりました。
そのような思いをもって、「貧困」について概要を理解したい方、「貧困」の実態を学びたい方、最新の統計や調査について調べたい方、支援活動について知りたい方向けのコンテンツを今後製作・発信していきたいと考えています。
どうぞ「おもやいオンライン」にご注目・ご活用いただけますと幸いです。