『東京新聞』2015年9月28日「コーヒーのおかげで」に、もやいの交流事業「こもれびコーヒー」が紹介されました。
「七十年生きてきた。気が付けば一人だった。古いアパートに暮らし、話し相手は老いた猫一匹だけ。死ぬのを待つだけ」。そいう考えていた男性がいる。
十一年ごろに転機があった。東京・飯田橋のNPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」が、交流事業の一環でコーヒー豆の通信販売をしている。そのリーダー役を任された。形の悪い豆を一粒ずつより分け、豆のはぜる音を聞いて焙煎加減を判断する。「少しのミスが影響する。品質にはこだわりたい」
「やりがいのある仕事なんだ。膝が痛くて作業に通うのはきついが、少しでも長く生きて、仕事を続けたい」気付けば人生に前向きになれていた。「コーヒーのおかげで」