『週間朝日』2015年7月3日「下流老人『こんなはずじゃなかった』」に、もやい理事長・大西連のコメントが掲載されました。
生活困窮者を支援している認定NPO法人、自立生活サポートセンター「もやい」では年間3千円の生活相談を受けており、平均年齢は45歳だが、80歳からの相談もあるという。大西連理事長はこう話す。
「高齢で働けなくなれば、貯蓄を使うか、家族の扶養か、社会保障に頼るかしかない。この2年間で生活保護が増えているのは高齢者世帯だけです。今の若者は非正規労働者が多く、貯蓄ができないので貧困化していく。核家族化も進んでいるので頼れる家族も少ない。将来的に貧困の高齢者が増えるのは必然です」
高齢者の貧困は、就労困難だけが原因ではないという。
「年間600世帯の入居支援のうち、男性の一人暮らしが圧倒的に多い。高齢になって働けなくなると孤立しがちで、経済的な貧困と人間関係の貧困はリンクしている。両方に対する支援が必要です。そこで私たちは居場所づくりの」ために交流事業もしています」